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15- D- 0380 201 5 年 8 月 2 1 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社福井銀行
(証券コード:8362)【変更】
長期発行体格付 A → A−
格付の見通し 安定的
債券格付(期限付劣後債) A− → BBB+
■ 格付事由
(1) 福井県福井市に本店を置く資金量 2.1 兆円の地方銀行。県内預貸シェア(ゆうちょ銀行除く)は 3 割超と
トップを維持しており、県内金融マーケットで堅固な事業基盤を有する。15/ 3 期は大口融資先の破綻に
伴いコア業務純益を上回る与信費用を計上した。有価証券の売却益を計上することで最終利益を確保し資
本の厚みは維持しているが、与信費用の変動リスクが引き続き小さくないことに加えて、収益面での損失
吸収力が中期的に大きく低下してきたことを踏まえて、格付を引き下げた。
(2) 貸出金残高は住宅ローンや大企業向けが牽引するかたちで増加しているものの、比較的利幅が取れる中小
企業向けは、地元事業者の資金需要の弱さを背景に伸び悩んでいる。有価証券投資の多角化により収益増
強を図っているが、貸出金利回りの低下幅が大きく資金利益は減少傾向にある。システム関連投資などに
伴い経費も増えているため、コア業務純益の水準は大きく低下しており、その傾向は足元でも続いている。
(3) 金融再生法開示債権比率は 2%台後半と抑制されており、要注意先債権が総与信に占める比率も低い水準
が保たれている。もっとも、特定の取引先に対する与信の集中度合いは高く、15/ 3 期の与信費用は大口
融資先の破綻により貸出残高対比 50bp台まで膨らんだ。過年度の実績をみても、特定の取引先の業績に
よって与信費用が変動する決算期が散見され、足元でも大口融資先で抱える信用リスクは小さくない。当
行は審査体制を見直すことで与信先の期中管理などを強化しているが、体制面の強化を今後の与信管理能
力の向上に結びつけていけるかが継続的な課題と J C R はみている。
(4) 有価証券運用では、ポートフォリオの中核を占める円建債券の金利リスクや信用リスクは抑制されている。
近年は海外金利や為替など市況変化の影響を受けやすい外貨建外債や投資信託の残高を増やしているが、
こうした商品の価格変動リスクはポジションや bpv による投資枠の設定、ストレステストなどの活用など
によって現状は問題の無い水準にコントロールされている。
(5) 連結コア資本比率は 15 年 6 月末で11.4%。コア資本の中には適格旧T ier2 資本や貸倒引当金、バーゼル
Ⅲの導入などを受けて償還のインセンティブが高まっている優先出資証券など、J C R が資本性を限定的に
みる項目が含まれているが、こうした項目を除いても同比率は A レンジの地域金融機関として遜色の無
い水準が保たれている。
(担当)野上 正峰・木谷 道哉 ■ 格付対象
発行体:株式会社福井銀行
【変更】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A- 安定的
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 2 回期限前償還条項付無担保社債 (劣後特約付)
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 8 月 20 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:野上 正峰
主任格付アナリスト:野上 正峰
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)、「金融機関等が発行する資
本商品の格付方法」(2015 年 2 月 5 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社福井銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先